「たそがれ清兵衛」

 今日はレディースデー。「ヘアースプレー」を観たかったけど、上映時間が合わなかったので次回に。それ以外は特に観たい映画もなかったので、少し前に借りていた「たそがれ清兵衛」をDVDで鑑賞。
 全体的に暗いシーンが多かったので、自宅ではやや見づらいシーンもあったけど話題になっただけのことはあり、全体的に心温まる内容でした。
 
 あらすじ…井口清兵衛(真田広之)は幕末の庄内、海坂藩の平侍。妻を病気で亡くし、二人の娘と痴呆気味の老母の3人を養っている。亡き妻の治療費の借金その他で生活は苦しく、下城の太鼓が鳴ると付き合いは断ってすぐ帰宅し、家事と内職に励む毎日。そんな清兵衛を同僚たちは“たそがれ清兵衛”と陰で呼んでいた。
 ある日、清兵衛は幼馴染みの朋江(宮沢りえ)と再会する。朋江は嫁いでいたが、夫の度重なる酒乱で最近離縁していた。清兵衛は朋江に想いを寄せていたが、朋江との縁談を勧められても貧しさを理由に断ってしまった。だが清兵衛は、ある時藩命が自分に下されたことによって、ひとつの決断を下す。
 ストーリーは、下の娘の回顧録と言う形で描かれており、ナレーションは岸恵子さん。




 岸恵子さんの継母が宮沢りえさんと言う設定なので、変な感じでしたが、妻に先立たれ、貧しい生活の上に、二人の娘と痴呆気味の母を養っているので周りの人達には「不幸。大変。」と思われているけど「二人の娘の成長を見守ることが幸せ」だったり、伯父(丹波哲郎)に(朋江とは違うお嬢さん)再婚を勧められた際、伯父は「女子は身体が丈夫で、子供を沢山産めれば、顔なんて付いてれば良い云々」などと言われ、男尊女卑が強かった時代に「牛や馬を買うのじゃあるまいし、身体だけ丈夫だったら良いだなんて、嫁に来てもらう方に失礼だ」と言ったり、随所に清兵衛の人柄の良さがにじみ出ています。(もちろん、勧めてくれた伯父には失礼のない言い方で断っています)
 また朋江は、裕福な家への再婚の話も出ていたけど、それを断り貧乏&二人の娘、母付きの清兵衛の所へ嫁に来て、清兵衛亡き後も二人の義娘を育てあげたと、幸せって色々な形があるのね。などと感じた映画でした。



 真田広之さん、宮沢りえさんの演技も光っていたけど、敵役の田中泯さんの演技が怖いくらいでした。
 しかし、まだ新しいと思っていたけど、既に5年も前の2002年の作品だったのですね。
by ajisai0614 | 2007-11-14 00:00 | エンタメ | Comments(0)