2011年 11月 23日
「マネーボール」
あらすじ&解説
低迷していたオークランド・アスレチックスを革新的球団運営で常勝チームへと作りかえた実在のゼネラルマネージャー、ビリー・ビーンの成功物語を、「イングロリアス・バスターズ」「ツリー・オブ・ライフ」のブラッド・ピットの主演で映画化した感動ドラマ。共演はジョナ・ヒル、フィリップ・シーモア・ホフマン、ロビン・ライト。監督は「カポーティ」のベネット・ミラー。
高校時代は花形選手だったものの、プロでは大成することなく引退したビリー・ビーン。(ブラッド・ピット)その後、若くして弱小球団アスレチックスのゼネラルマネージャーに就任するが、長らく低迷を続けるアスレチックスは財政的にも厳しく、選手の補強すらままならない状態だった。そんな体たらくに喘ぐ2002年、名門イェール大の経済学部を卒業し、インディアンズのスタッフとして独自に選手のデータ分析を行っていた青年ピーター・ブランド(ジョナ・ヒル)と出会う。自らのチーム強化ヴィジョンに不可欠と見込んですぐさまピーターを引き抜き、彼のデータを重視した斬新な選手評価を基に、安い選手を買って勝てるチームをつくる独自の経営戦略を打ち立てていくビリー。しかし、その常識破りの方針と、彼の短気で独善的な性格が周囲の反発を招き、チームは結果を出せない状態が続く。それでも、ビリーは確固とした信念で戦略を貫き通すと、次第にチームは勝ち星を重ね、ある奇跡を呼び起こす…。
実話と言うこともあり、もっと感動的な話かと期待したけど、私の思っていたような内容ではなかったです。人間ドラマで地味だし、話自体は悪くはないけど、わざわざ劇場で観なくても良かったような気もしたり。観客は圧倒的に男性が多かったです。あと休日のレディースデーだったからかカップルも多し。
巨人のお家騒動に揺れる日本球界ですが、GMの立場とかオーナーや監督との関係とか、GMの位置付けが多少なりとも分かって良かったです。
スカウト陣も彼こそは!と期待してスカウトする訳で、メジャーで成果を出さないとクビになる訳ですが、やっぱりクビとかトレードに出すのを言うのは、言い難いみたい。それでも仕事だから告げないといけないし。
彼の言う、データー野球と言うとID野球の野村監督を思い出しますが、それともちょっと違うような。まぁある程度資金があり、実力のある選手のあるチームが強いと言うことですね。もちろん監督の采配も大いに影響しますが。
しかし、ビリーのように選手起用の方法まで口出しするGMが居たら監督もやり難いと思います。試合当日に「彼はトレードに出したから、今日は使えない」とか言われたりするなんてありえないでしょう?と思ったり。アメリカだからアリなのかしら?
メジャーと言うと華やかな世界ですが、活躍できる人なんて極々わずか。今回はお金のない弱小球団が舞台だったのでそう言った華やかさは感じられませんでした。
映画では実在のチームが次々出てきて、ヤンキースとかはお金で選手を集めているような感じで良い風に描かれて無かったけど、問題にならなかったのかしらん。
あと、ブラピ、悩めるGM役で良い味を出していたけど老けたな~。