「岳-ガク-」

今日は先日当選した「岳-ガク-」の試写会@IMPホール大阪。いつも満員御礼の会場ですが、今日はなぜだか空席が目立っており、前の席に人が居なくて個人的には見やすくて良かったです。
 
 最初に司会の方から簡単に映画の紹介があったのですが、こちらの作品はビックコミックに連載された漫画が原作で、片山修監督が主演に指名したのは小栗旬さん。しかし彼は高所恐怖症だったそうで、それを乗り越え何とか頑張ったそうです。また長澤まさみさんは山岳救助隊と言う役柄のためバッサリと髪を切り、訓練を積んで雪山での撮影に臨んだそうです。
 実際、映画の中の皆さんは雪焼けと言うのでしょうか。皆さん赤ら顔で、本当に雪山で撮影したんだわと思うような顔色でした。

 主演の二人の年齢が若いので「私達には若すぎる映画かなぁ?」と話していたのですが、「大丈夫!私らより上の佐々木蔵之助が出てるし(笑)」と言われて見たのですが、十分見れました。むしろ想像以上のシーンの連続に驚愕。どちらかと言えば悲しいシーンが多いのに、私には衝撃が強すぎて涙も出ませんでした。
 「山に捨ててきてはいけないもの?」a0100706_014313.jpg




 「ゴミと命」 今、危機に瀕している日本人に呼びかけるかのような答えでした。

 冒頭から滑落や落石で亡くなった遺体もたくさん出てきて、救助隊として助けられなかったと言う無念さや軽装備で山に登り遭難やけがをした人に対して軽蔑の目を向ける長澤まさみさん演じる新人山岳救助隊椎名久美。私自身も現場のことを知らないだけに、彼女の気持ちには共感できる点も多かったです。逆に山岳救助ボランティアとして山を愛する小栗旬さん演じる島崎三歩には、「何でそんなに、淡々と救助できるの?ましてボランティアで」と思わないでもなかったかな。
 三歩は「山においでよ!戻っておいでよ!」と言いますが、私なら一度遭難したりしたら、怖くて雪山には登らないだろうなぁ・・・。

 事前に山岳救助隊の話だから、過酷なシーンがあると分かってはいたものの、想像以上のシーンが多くて忘れられない映画になりそうです。
 知らなかったのですが、滑落や落石で亡くなった方で、ヘリで遺体を揚げるのが難しい場所の場合は、救助隊の方が頭と顔をヘルメットや布で覆い、わざと下の方へ落とし(「フォール」と言うそうです)、その後下で遺体をピックアップして麓まで運ぶと言ったことや、二重遭難を防ぐため、天候が悪化した場合は救助を打ち切ったり、と不要な犠牲者を出さないためにも考えてみたら当然のことですが、精神的にはきついなぁと思いました。
 さらに、クレバスに落ち、氷雪に足を挟まれ動けなくなった人を助けるためにピッケルで足首を切断…。
切断したのは椎名久美だったのですが、女性の力で男性の足首を切断できるの?とショックを受けました。NZの地震の時も膝下を切断して助かった男性がいましたよね?あれもこんな状況だったのかぁ…と思いながらもやっぱり何とか切断せずに助けて欲しいと思わずにいられませんでした。

 ちょっと残念だったのは、救助ヘリのシーンではヘリの音が大きすぎて、会話が聞き取り難いこと。前後の話である程度分かりますが、救助ヘリのベテランパイロット役の渡部篤郎さんの声はほとんど聞き取れませんでした^_^; また吹雪のシーンも吹雪の音がすごくて声が聞こえず、これは字幕(全体的に雪のシーンが多いので横に白以外の文字が良いかと)があった方が良いかも?と思ったほど。実際私と友達以外も映画を見終えた後、近くの席の人達や、帰りの電車で一緒だった人達も同じことを言っていたので、決して私達の耳が悪い訳ではありません。

 割と早い時間帯で椎名久美が遭難するので、「えっ?まだ始まって1時間も経ってないのに亡くなるの?」と思ったりしたのですが、そこは何とか助かり…。それにしても顔面打撲したシーンなので椎名久美演じる長澤まさみさんの瞼は腫れぼったく、顔面は擦り傷と凄くリアルなメイクに感心。
 唯一笑えたのは、山小屋で出てくる食事がどれもこれも山盛り。とても多くて笑ってしまうほどでした。本当に食べ切れるのかしら?
 主題歌はコブクロが歌う『あの太陽が、この世界を照らし続けるように。』タイトル長くて覚えれず^_^;ですが、この映画のために書き下ろしたそうで、命の重みが伝わってくる歌でした。

 雪山を大画面で見られたら良いわ~くらいの気持ちで見に行った映画ですが、いくつか合点のいかない箇所もありますが、映画ですしね。原作を読んでいる方や登山をしている人には、映画では遭難のシーンが軽く描かれ過ぎていると言う評価もありますが、原作や登山を知らない私には、色々考えさせられる映画で見て良かったと思います。日本アルプスを上空から撮影したシーンも綺麗ですし、映画館で見るのをおすすめします。
by ajisai0614 | 2011-04-27 00:00 | エンタメ | Comments(0)