2008年 02月 21日
「明日(あした)への遺言」
後でチェックしたら、同日開催のリサイタルホールで舞台挨拶があったみたい。
それはともかく今回は遺言にちなみ、試写会協賛のりそな銀行から「遺言信託」などの宣伝と大塚食品から「六三郎のこだわり鍋だし」をお土産に頂きました。「大塚製薬(食品って言ったかも?)からお土産があります。」と言われたので、友達も私もてっきり「SOY JOY」だと思っていたら、大塚食品はこういう商品も作っているのですね。お土産もらったから宣伝しておきます(笑)
ところで、今回会場に着いたら招待券のハガキが見当たらず(汗)、バックの中を探していたら、「お忘れでしたら、無くても構いませんよ。」と入れてもらえました。ホッ。後で思うに丁寧な対応とスーツ姿だったのでりそな銀行の方だと思います。普通は無かったらダメよね~。感謝です。多分最寄駅で出口の番号を確かめるためにハガキを取り出したので、その時に落としたようです。
今回は空席が多かった上に舞台挨拶があると思っていたので前の方に座ったのですが、舞台挨拶はなかったけど、結果的にこちらで正解でした。
と言うのも邦画だったけど、半分くらいは裁判シーンで法廷内は英語だったのです。特に裁判用語なので字幕が見えないと分かり難いし。お陰で藤田まことさんの英語も聞けました(笑)
映画はピカソのゲルニカの絵から始まります。ゲルニカと言うのはスペインの町で第二次世界大戦時にドイツ軍が空爆をした町。マドリッドに行った時に「ピカソ美術館にあるゲルニカはとても大きくて館外に持ち出せないから、ここでしか見れないよ~」と言われたけど、時間の関係でプラド美術館しか行けなかったことや、その後大塚美術館の陶版画で大きさを確認していたので、あの絵なのね~と思ったり。
またイギリス軍がドイツのベルリン、ドレスデンなどに空爆をしたというナレーションとともに映像が流され、ベルリンの駅前には、カイザー・ヴィルヘルム記念教会と言う教会があるのだけど、こちらはその時の空爆で破壊され、(広島の原爆ドームのような感じで)修復せずに崩れかけたまま保存されていたことを思い出したり。ドレスデンの教会も被害を受けたけど、2~3年前に市民の募金で修復されたと新聞に書いてあったなぁと思ったり。訪れたことのある所の話から始まったので、興味深く観れました。
それから戦後のA級戦犯(東條英機元首相とか)の裁判のことは知っていたけど、B級、C級戦犯の裁判もあったようです。また、そう言った戦犯の裁判にも関わらず、米国人弁護士が日本の戦犯を弁護していたことにも驚きました。少なくとも映画の中では、米国人弁護士が藤田まことさん演じる岡田資(たすく)中将のために努力しているように描かれています。
そして、60年も前なのに敗戦国の戦犯にも人権を尊重し、丁寧に裁判が行われたことや民家には空爆しない等と言う国際協定があったことなどにも驚いたり。
また、同じ死刑判決でも銃殺は戦死と見做され、軍人にとっては名誉なことで、絞首刑より良いそう。
岡田資中将は当初絞首刑を言い渡され、米国人などの働きかけで銃殺になりかけたけど、マッカーサー元帥の許可が下りずに絞首刑になったとのことでした。
あまり期待せずに観た映画だったけど、かなり良かったです。唯一の難点は竹之内豊さんのナレーションがイマイチだったことくらい?もう少し声が低くて渋い方か年配の方のナレーションの方がこの映画の雰囲気に合っていたと思います。