「アルゴ」

今日は、先日当選した「アルゴ」の試写会@御堂会館。口コミがなかったので、どうなんだろう?と思いながら行ったところ、初めに司会者の方から「「アルゴ」は来年のアカデミー賞候補でもあります云々」との説明で、少々寝不足で眠かったけど、がぜん見る気がアップ(笑)。


 事件から18年後、クリントン大統領が機密扱いを解除したので、今回映画化も出来たようです。

 ちなみに、私はMBS放送で試写会が当たったのですが、今回は「コノミヤ」 と言うスーパー(私も一緒に行ったOさんも大阪市内在住のため、知らなかったけど、大阪の郊外の市では有名なスーパーみたい。郊外在住の同僚Yさんはコノミヤを知っていました。)の全面タイアップで、医療用スーパーから始まったらしく、アンケートに回答した方はもれなくチオビタドリンク1本プレゼントだったので、しっかり書いて頂きました。また、久しぶりに抽選会もあり、チオビタドリンク1箱、呼吸するチョコレート1箱が各20名様に当たっていて、残念ながらこちらは外れたけど、チオビタを頂いたのでコノミヤの宣伝をしておきます(笑)
 で、事前アナウンス通り、アカデミー賞も狙える良い作品だと思いますし、お勧め!ハラハラしながらも歴史の勉強になりました。
あらすじ&解説
 79年にイランで起きたアメリカ大使館人質事件で、実際にCIAが行った架空のSF映画の製作を口実に使った驚愕の救出作戦を緊張感溢れる筆致でスリリングに描き出した衝撃の実録ポリティカル・サスペンス。監督・主演を務めるのは「ゴーン・ベイビー・ゴーン」「ザ・タウン」のベン・アフレック。共演にブライアン・クランストン、アラン・アーキン、ジョン・グッドマン。

1979年11月4日、テヘラン。イラン革命が激しさを募らせ、その果てにアメリカ大使館を過激派グループが占拠し、52人もの人質を取るという事件が起きる。彼らの要求は悪政の限りを尽くしてアメリカに逃げたパフラヴィー元国王(アメリカは病気の治療と言う人道的見地から入国を認めた。)の引き渡しだった。
 混乱の中、裏口から6人の職員が秘かに脱出し、カナダ大使の私邸に逃げ込んでいた。しかしこのままではイラン側に見つかるのは時間の問題で、そうなれば公開処刑は免れない。にもかかわらず、彼らの救出は絶望的な状況だった。そこで国務省から協力を求められたCIAの人質奪還の専門家、トニー・メンデス(ベン・アフレック)は、ある計画を練り上げる。それは、架空の映画企画をでっち上げ、6人をロケハンに来たスタッフに偽装させて出国させるというあまりにも奇想天外なものだった。さっそくトニーは「猿の惑星」の特殊メイクでアカデミー賞に輝いたジョン・チェンバースの協力を取り付けると、SFファンタジー大作「アルゴ」の製作記者発表を盛大に行い、前代未聞の極秘救出作戦をスタートさせる。
ところが、絶対にバレると反発する6人、脱出者がいることに気付くイラン、緊迫の中CIAから作戦中止の命令が!果たして6人の命の行方は?
ロケハンに来たスタッフになりきるため、名前や経歴などを覚えたり練習したりしている様子@カナダ大使私邸
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 アメリカの大使館内の監視モニターTVが懐かしのソニーのブラウン管(実家はナショナルや東芝でしたが^^;)で、この時代はまだまだ日本のメーカーが幅を利かせていたのねと嬉しく思いました。
 イラン革命前の国王の妃は、贅沢三昧で牛乳風呂に入ったり…。前日観たエリザベートやマリーアントワネットもそうだけど、お妃様は牛乳風呂が好きなのかしら?
 
 そもそも、イラン革命とかアメリカ大使館人質事件を知らなかったのですが、冒頭の説明で何故アメリカ人が狙われるのかが分かって良かったです。またホメイニ氏のことも、詳しく分からなかったけど、ぼんやりと理解出来るようになったので、それだけでも見た価値がありました。
 
 「大使館なんて安全に決まっているじゃない。」と思っていたけど、異国の地での暴徒は恐ろしい。中国の暴徒やデモもこんな感じだったのかと思ったり。また、カナダ大使の車にはカナダの国旗を立てているのですが、先日北京で起こった日本大使館の車の国旗が盗られた事件を思い出してしまいました。

 映画は、無事に救出出来たと分かって観たものの、ハラハラしっぱなし。彼らはカナダ国籍の偽パスポートで、脱出するのですが、トニーがイランに入国する経路は、ブリティッシュエアウェイズ(なのでスタートはロンドン?)でイスタンブールに入り、そこでイランのビザを取得し、イランに入国。出国はイランからスイスエアーでチューリッヒと、見覚えのある飛行機が出てきて、当時のCAや地上係員の制服を見られて、これはこれで興味深かったです。
 ちなみに、イランはイスラム圏らしく、機内では「イラン領空に入りましたので、アルコールを回収します。」出国時は「イラン領空を出ましたのでアルコールを提供します。」と言うアナウンスで、機内までアルコールに制限があったの?と驚いたのでした。今も同じなのかな?
 イスタンブールではブルーモスク内の様子も映っていて、行ったことがある場所が映ってちょっと嬉しかったり。私が見た位置からと違う位置からの撮影だったけどね。
 ハリウッド映画の撮影と言う設定なので何度かハリウッドも出てきて、世界旅行をしている気分にもなれます。でも有名な山の斜面に書かれているHollywoodのサインが倒れていたのだけど、当時は倒れていたのかしら?と気になりました。

 出国の際、何とかイミグレを抜けて、スイスエアーに乗り込み、管制官の離陸許可が出て、「当機の離陸は2番目です。」云々のアナウンス後、しばらくして離陸だったけど、その間、彼らがアメリカ人と気づいたイラン人達がパトカーなどで空港の滑走路内を追いかけてきて、この時点で安全運航に支障があるじゃないの?と思ったりしたけど、何とか離陸。「成田みたいに混んでいて離陸許可が10番目(30分後)とかだとアウトだったなぁ。」と思いながら観てしまったのでした。機内で「イラン領空を出ました。」のアナウンスがあった時は、私も思わずホッ。
 この映画を観るまでイミグレが怖いとか(せっかく遠くまで来たのに入国出来なかったらどうしようと考えることはあっても)出国できなかったらどうしよう?なんて考えたことは無かったけど、今回はホント外国って自国と違うのね。としみじみ感じました。
 その後、残りの人質66人(彼らが軟禁状態に置かれた期間は444日と長かった)も全員無事に解放されたそうで、彼らがどんな状況に置かれていたかは触れられてなかったし、気になったので、帰宅後、一応チェックしましたが、割愛。
 とは言え、革命中に反体制側の人達で公開処刑された人がそのまま街中にぶら下げられていたり、アメリカ大使館から出る際にシュレッダーした夥しい資料などをイランの子供たちにつなぎ合わさせる作業をさせたりと、イスラム圏らしいと言うか何というか…。
 最後は、当時のご本人の写真や今の映像、カーター大統領の談話が織り交ぜられ、多少脚色があるとは思うけど、実話に基づいた話と言うのが分かります。劇中、カナダ大使の奥様はアジア系の方が演じられていたのですが、実際もアジア系の方だったようです。映画は、アメリカ系の白人と中東系の顔の人達ばかりだったので、唯一出てきたアジア系の顔に安心したのでした(^^)
by ajisai0614 | 2012-10-22 00:00 | エンタメ | Comments(0)